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A.静岡県立伊東高等学校城ヶ崎分校の選抜回数は、旧名称での選抜回数1回を加えました。第7回~第10回までの選抜回数は 2010/1/27 に変更しました。



「初戦審査結果」に総評を追加しました。

「個人部門入賞作品」に個人ごとの評価を追加しました。


第10回全国高等学校版画選手権大会

本戦選抜校の作品 2010年

カッコ内は選抜回数

北海道札幌平岸高等学校(4)
9-1s 9-2s 9-3s
1年 本多 美沙 1年 松原 みやび 1年 東出 花菜乃
青森県立弘前実業高等学校(3)
23-1s 23-2s 23-3s
1年 木村 茜 1年 坂本 舞柚 1年 斎藤 睦
岩手県立盛岡第一高等学校(2)
18-1s 18-2s 18-3s
2年 細野 みゆき 2年 菊池 聡太朗 2年 大石 和佳子
新潟県立佐渡高等学校(2)
17-1s 17-2s 17-3s
2年 伊藤 千瑛 2年 名古屋 有紀 2年 市橋 尚之
神奈川県立上溝南高等学校(7)
8-1s 8-2s 8-3s
2年 髙城 里紗 2年 佐藤 美鈴 1年 岩田 朋子
千葉黎明高等学校(2)
3-1s 3-2s 3-3s
3年 金子 友香 3年 吉岡 茜 1年 浅水 健太
東海大学付属翔洋高等学校(5)
11-1s 11-2s 11-3s
2年 髙野 哲 2年 谷口 正己 1年 弓桁 一倖
静岡県立伊東高等学校城ヶ崎分校(5)
19-1s 19-2s 19-3s
2年 木村 未希子 2年 鈴木 彗羅 2年 後藤 彩花
大阪信愛女学院高等学校(8)
4-1s 4-2s 4-3s
2年 井関 律葉 2年 小林 愛佳 2年 渡邊 万里亜
広島県立福山葦陽高等学校(2)
32-49s 32-50s 32-51s
1年 小野 美咲 1年 犬丸 拓也 1年 重松 里奈
島根県立出雲商業高等学校(2)
21-1s 21-2s 21-3s
3年 今岡 尚 3年 岩崎 一也 3年 小田川 史也
島根県立安来高等学校(5)
24-1s 24-2s 24-3s
2年 岩田 美夕 3年 井上 沙耶 3年 福間 加奈子
山口県立防府商業高等学校(3)
20-1s 20-2s 20-3s
2年 角村 麻衣 2年 川口 美幸 2年 原田 さや
佐賀県立鳥栖工業高等学校(2)
6-1s 6-2s 6-3s
2年 大久保 将司 2年 村山 耕平 1年 森木 一吉

第10回全国高等学校版画選手権大会

個人部門入賞作品 2010年

新潟日報社賞
K-1s

千葉黎明高等学校
3年 笠井 雄太 さん

【審査員評】

白と黒のバランスがとてもよくできています。花びらが幾つにも重なって、自然の中にあるものが無限大だということを作者は表したいと思っているのでしょう。花びらが6つあれば6つでおわりでは無く、いろいろな物がどんどん溜まっていく。自然にはそういうものが無限にあることをこんな小さな作品の中で表しているような気がします。

構成としては単純ですが、単純であるがゆえに力強さが伝わってきます。木版の王道を行っており、好感が持てます。

NHK新潟放送局賞

静岡県立伊東高等学校城ヶ崎分校 2年 飯田 健太郎 さん

静岡県立伊東高等学校城ヶ崎分校
2年 飯田 健太郎 さん

【審査員評】

自然界の緑がとてもうまく抽象的に構成されているのではないかと思います。色の構成が全体にうまく行っていて、ちょっとした緑の深さとか、木の枝や幹のようなものがうまく配置されています。

何気なく合わさっているグリーンでも、計算されているようです。版数も多く奥行きもあります。

BSN新潟放送賞

福井県立藤島高等学校 2年 浜岸 夏苗 さん

福井県立藤島高等学校
2年 浜岸 夏苗 さん

【審査員評】

ドライポイントは線の強弱がうまく出しにくいのですが、この作品の中では非常にその調子がうまく、ドライポイントの感じが出ています。何よりもこの作品のテーマは大きな魔。大きな手がわれわれ人間を押さえつけているような感覚が表現されています。強いメッセージを感じる作品です。

陰と陽。陰を使って非常に効果的に作品を作っています。自然の中に陰と陽があるように、人間の世界の中にも陰と陽があって、それをドライポイントで効果的に出しています。

NST新潟総合テレビ賞

K-4s

島根県立出雲商業高等学校
2年 岡 美由紀 さん

【審査員評】

島根県は銅鐸や銅剣がよく出土するが、作者の持っていた古代の銅剣に対する強い存在感を表しているようです。無数にあるように書いていますが、上に立っているだけでは無く、少し倒したりして絵の中に一つの変化を持たせようとしています。一つの版で物を表現するのではなく、現代風ともいえる、押すという行為のなかで、作者が持っている銅剣と出雲の発掘のイメージを感じて表しています。

一見無造作に並べられている銅剣ですが、そこに斜めになったり、少しくっつけていたりすることが、非常に空間として面白い構成になっています。

Tenyテレビ新潟賞

神奈川県立弥栄高等学校 2年 倉橋 舞 さん

神奈川県立弥栄高等学校
2年 倉橋 舞 さん

【審査員評】

銅版と書いているが、銅版の中でもエッチングとアクアチントという銅版の技法で、腐食するタイプです。腐食のしかたはなかなかよくできています。アジの開きかなにか魚の開きでしょう。高橋由一みたいに、鮭の切った油絵みたいな感じで不思議なものを持っている絵の表現をしています。物足りないのは、魚の中の色の変化とか肉の幅の感じがもう少しアクアチントの技術があればできるのではないでしょうか。

小さい作品ですが、存在感をはっきり出した作品です。どこにでもあるアジの開きを作品にするというのは単純な作業のようせすが、できたものを見るとその物質感をよく表現しています。

UX新潟テレビ21賞

千葉黎明高等学校 2年 齋藤 千鶴 さん

千葉黎明高等学校
2年 齋藤 千鶴 さん

【審査員評】

銅版画のドライポイントという技法です。具体的な風景、古い家をスケッチしてそれを銅版にしたと思います。ドライポイントはどうしても単調になったり、濃くなる部分が出てしまいますが、この作品は黒が強すぎるようです。ただ表現してあるガラスの感じとか窓の感じとか、建物の変化が、非常にうまくスケッチされていて、その表現力がとてもいい。

高校生らしく、現実にあるものをそのまま写し取る感じで書いてありますが、ドライポイントの特色をうまく生かしています。

審査員特別賞

福井県立藤島高等学校 2年 橋本 歩美 さん

福井県立藤島高等学校
2年 橋本 歩美 さん

【審査員評】

この作品はドライポイントでできていますが、抽象的、現代風の心象風景のなかに白黒の色ばかりではなく水彩の絵の具を使いながら、それぞれ色が着彩してあります。その色がとてもシックで、うまく入っています。全体のバランスもよく表現されています。

画面を見ますと釘でドアを止めてあります。これは作者の中になにか意図したものがあり、非常に強いものを感じます。技法は、木版と違って薄く色をつけることによって、細い線をきちんと残しています。作者の気持ちがよく表れています。

第10回全国高等学校版画選手権大会

初戦結果 2010年

第10回大会初戦審査会を平成22年1月14日(木)に開催し、以下のとおりの結果となりました。団体部門 選抜校は3月19日から新潟県佐渡市で開催する本戦大会への出場資格を得ました。


総評


全国高等学校版画選手権大会“はんが甲子園”は、あっと言う間に10回目を迎えました。何回かこの選手権大会に参加して感じます事は、地元の方々の努力と熱意のすばらしさです。今回は、その熱意に世界が答えてくれました。

フランスのパリで5月18日~5月29日まで、この第10回までの作品が展示される事になりました。版画を制作する私にとってこの版画選手権大会を心より誇りに思っております。

さて今回の初戦審査では、18道府県37校385点の作品の応募がありました。その中で団体部門14校を選び、その後、個人部門の入賞者7名を選ばせていただきました。昨年より作品の数は増えてきたのですが、作品の内容は少々物足りない感じがいたしました。現在の高等学校教育の美術や音楽のような情操教育での時間が足りないのかしれませんが、もうすこし物を手で作る集中力みたいな物に力を入れてもらえればもっと良い作品になるのではないかと、全体の作品を見て感じました。しかし、個人賞に上がった作品の中には、とても個性的で表現力のある作品がありました。又、団体チームの14校は、出品者それぞれが表現力を持って、技術力のあるチームだと思われます。

この佐渡に渡られて、3月に行なわれる本戦(団体戦)で佐渡の自然の中の文化、風土に触れながら、感じた物を精一杯作品の中に表現して見て下さい。

審査委員長 河内 成幸


本戦出場校


学校名 都道府県 出場回数
北海道札幌平岸高等学校 北海道 4
青森県立弘前実業高等学校 青森県 3
岩手県立盛岡第一高等学校 岩手県 2
新潟県立佐渡高等学校 新潟県 2
神奈川県立上溝南高等学校 神奈川県 7
千葉黎明高等学校 千葉県 2
東海大学付属翔洋高等学校 静岡県 5
静岡県立伊東高等学校 城ヶ崎分校 静岡県 5
大阪信愛女学院高等学校 大阪府 8
広島県立福山葦陽高等学校 広島県 2
島根県立出雲商業高等学校 島根県 2
島根県立安来高等学校 島根県 5
山口県立防府商業高等学校 山口県 3
佐賀県立鳥栖工業高等学校 佐賀県 2

個人賞

賞名 学校名 氏名 学年
新潟日報社賞 千葉黎明高等学校 笠井 雄太 3年
NHK新潟放送局賞 静岡県立伊東高等学校
城ヶ崎分校
飯田 健太郎 2年
BSN新潟放送賞 福井県立藤島高等学校 浜岸 夏苗 2年
NST新潟総合テレビ賞 島根県立出雲商業高等学校 岡 美由紀 2年
Tenyテレビ新潟賞 神奈川県立弥栄高等学校 倉橋 舞 2年
UX新潟テレビ21賞 千葉黎明高等学校 齋藤 千鶴 2年
審査員奨励賞 福井県立藤島高等学校 橋本 歩美 2年

初戦審査の様子

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第10回全国高等学校版画選手権記念大会

応募校一覧 2010年

18都道府県から37校の応募がありました。

No. 都道府県 学校名 参加回数
1 青森県 青森県立弘前高等学校 10
2 神奈川県 神奈川県立上溝南高等学校 10
3 新潟県 新潟県立佐渡総合高等学校 10
4 大阪府 大阪信愛女学院高等学校 10
5 新潟県 新潟県立相川高等学校 9
6 鳥取県 鳥取県立倉吉東高等学校 9
7 島根県 島根県立大社高等学校 8
8 岩手県 岩手県立盛岡第一高等学校 7
9 静岡県 静岡県立浜松江之島高等学校 7
10 山口県 山口県立防府商業高等学校 7
11 静岡県 東海大学付属翔洋高等学校 6
12 島根県 島根県立安来高等学校 6
13 北海道 北海道札幌新川高等学校 5
14 北海道 北海道札幌平岸高等学校 5
15 宮城県 宮城県立仙台西高等学校 5
16 茨城県 茨城県立下館第二高等学校 5
17 新潟県 新潟県立佐渡高等学校 5
18 福井県 福井県立藤島高等学校 5
19 静岡県 静岡県立伊東高等学校城ヶ崎分校 5
20 広島県 広島県立福山葦陽高等学校 5
21 佐賀県 佐賀県立鳥栖高等学校 5
22 埼玉県 埼玉県立本庄高等学校 4
23 新潟県 新潟県立中条高等学校 4
24 青森県 青森県立青森戸山高等学校 3
25 青森県 青森県立弘前実業高等学校 3
26 千葉県 千葉黎明高等学校 3
27 佐賀県 佐賀県立鳥栖工業高等学校 3
28 福島県 福島県立二本松工業高等学校 2
29 埼玉県 埼玉県立熊谷女子高等学校 2
30 神奈川県 神奈川県立弥栄高等学校 2
31 静岡県 静岡県立富士宮北高等学校 2
32 大阪府 大阪府立港南造形高等学校 2
33 島根県 島根県立出雲商業高等学校 2
34 広島県 広島市立安佐北高等学校 2
35 神奈川県 神奈川県立上矢部高等学校
36 新潟県 新潟県立三条高等学校
37 静岡県 学校法人静岡理工科大学星陵高等学校

第10回全国高等学校版画選手権記念大会の募集は、

平成22年1月5日締め切りました。

たくさんのご応募ありがとうございました。

本日3校から応募作品が届きました。

  • 新潟県立佐渡総合高等学校
  • 福島県立二本松工業高等学校
  • 千葉黎明高等学校

いよいよ始まったぞ!・・・って感じです。

第10回記念大会の応募第一号は、福井県立藤島高等学校です。

エントリーは個人部門のみになりますが、ドライポイントの作品を中心とした、なかなかの力作揃いです。