カテゴリー「過去の大会」の一覧

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佐渡遠望

文部科学大臣賞

トキ渡り
大阪府立港南造形高等学校
01_文部科学大臣賞_大阪府立港南造形高等学校_トキ渡り

中小企業庁長官賞

春の訪れ
広島市立沼田高等学校
02_中小企業庁長官賞_広島市立沼田高等学校_春の訪れ

新潟県知事賞

幻影
静岡県立伊東高等学校城ケ崎分校
03_新潟県知事賞_静岡県立伊東高等学校城ケ崎分校_幻影

佐渡市長賞

トキマワリ
埼玉県立熊谷西高等学校
04_佐渡市長賞_埼玉県立熊谷西高等学校_トキマワリ

佐渡版画村賞

佐渡からの贈りもの
新潟県立佐渡高等学校
05_佐渡版画村賞_新潟県立佐渡高等学校_佐渡からの贈りもの

審査員奨励賞

忠子姫の春
岩手県立杜陵高等学校
06_審査員奨励賞_岩手県立杜陵高等学校_忠子姫の春
竜王の島 佐渡の陰陽
千葉黎明高等学校
07_審査員奨励賞_千葉黎明高等学校_竜王の島 佐渡の陰影
望み見る佐渡
埼玉県立熊谷女子高等学校
08_審査員奨励賞_埼玉県立熊谷女子高等学校_望み見る佐渡
阿吽
神奈川県立相模原弥栄高等学校
09_審査員奨励賞_神奈川県立相模原弥栄高等学校_阿吽
佐渡を想う
新潟県立佐渡中等教育学校
10_審査員奨励賞_新潟県立佐渡中等教育学校_佐渡を想う
福井から望む佐渡
福井県立高志高等学校
11_審査員奨励賞_福井県立高志高等学校_福井から望む佐渡
おいでよ明るい未来の佐渡へ!
福井県立武生高等学校
12_審査員奨励賞_福井県立武生高等学校_おいでよ明るい未来の佐渡へ!
帰ってきた鬼
岐阜県立郡上高等学校
13_審査員奨励賞_岐阜県立郡上高等学校_帰ってきた鬼
宿根木に想いを寄せて
大阪信愛学院高等学校
14_審査員奨励賞_大阪信愛学院高等学校_宿根木に想いを寄せて

ライブ配信日時:2021年3月30日 14時00分~15時00分

ライブ配信は終了しました。

第21回全国高等学校版画選手権大会

開会式 2021 年2月22日 10:30~

今年は相川観光交流センターからリモートで開会式を行ないました。

司会の高野さん
11校が参加
市長と教育長から
コメントをいただきました。
広島市立沼田高等学校のメンバー
審査員長からテーマの発表
特別協賛

第21回全国高等学校版画選手権大会

第21回全国高等学校版画選手権大会

本戦大会の日程 2021年

第21回全国高等学校版画選手権大会(はんが甲子園)の本戦が、2月22日(月)から始まります。

今大会は、新型コロナウイルス感染症の収束が見通せないことから、選手・監督・大会役員等の安全確保のため、本戦大会をリモート大会で開催します。

なお、開会式、作品制作経過報告会および閉会式の模様は、大会ホームページ(“はんが甲子園”で検索)でご覧いただけます。

本戦大会の主な日程は、次の通りです。

(はライブ配信予定のプログラムです。)

2月22日(月) 10:30~11:10
※開会式/相川観光交流センター(佐州おーやり館)相川羽田町 15
<内容>開会宣言、大会長挨拶、出場チーム紹介、課題発表
2月22日(月) 11:20~12:00
オリエンテーション
2月23日(火)~26日(金)
リモート取材/佐渡市内
<内容>各チームが希望する市内各所を大会スタッフがリモート取材
2月26日(金) 13:00
各チーム版画制作開始
3月15日(月) 14:00~15:00
※作品制作経過報告会/相川観光交流センター(佐州おーやり館)相川羽田町 15
<内容>各チームの版画制作途中経過報告、各チーム間のリモート交流会(佐渡朱鷺認証米おにぎりパクパクタイム)
3月22日(月)
本戦作品提出期限(当日発送分有効)
3月30日(火) 14:00~15:00
※閉会式/相川観光交流センター(佐州おーやり館)相川羽田町 15
<内容>審査発表・審査員講評、表彰式、大会長挨拶、閉会宣言


審査員長 小林 敬生
(一社)日本版画協会理事・多摩美術大学名誉教授

 何よりも、第21回はんが甲子園が開催される運びになりました事をお喜び申し上げます。
 新型コロナが未だ終息せず、様々な分野で中止や延期が相次ぐ昨今です。この大会も、第20回展は予選審査を終えながら、本戦は急遽中止のやむなきに至りました。本戦出場を果たし心躍らせて準備していたであろう14チーム、42名の選手たちの無念の思い、心情は察するに余りあるものです。
 本年も開催が危ぶまれる中、早くから検討に入りリモート開催を選択されたことはまさに先見の明といえましょう。いかなる方式であれ20年間にわたり積み重ねてきた歴史のページを、更に積み重ねたいと願う実行委員会の方々の熱情と英断に心からなる感謝を申し上げる次第です。
 とはいえ、状況が状況です。応募してくれる高校が果たしてあるのか?締め切りまで只々不安の日々でした。
 応募高校、全27校(14府県)応募総数166点。団体戦16校28チーム、初応募高校2校。個人戦82点、初応募高校6校、という報告を受け正直、安堵!!安堵の思いでした。
 団体戦参加校が減少したのはコロナ禍の中、様々な事情を抱えて授業や部活動もままならない高校も多々あり、当然とも言えましょう。その中で初参加校が8校を数えたと言う事は、むしろ望外と喜ぶべきと考えて居ります。

 さて、審査です。

 今回は緊急事態宣言下という事で実行委員会の判断により、第1次審査を佐渡市で、中川佐渡版画村美術館理事長を中心にお願いし、団体戦、個人戦共に候補作品を絞り込み、東京に送って戴いて最終判断は審査員長として私が・・・
という手順で本戦出場校、個人受賞者を決める事になりました。
 本大会は発足以来、ブロック別代表校、一校一チーム、という原則を守って来ました。今回の応募状況ではブロック別という枠は外さざるを得ませんが、しかし一校一チームが問題でした。団体戦応募16校のうち、複数チームが応募している中の二校のレベルが突出して高く、作品のみで比較した時、一校から二チームの本戦出場を認めても良いのではないかと言う意見もあったからです。
 こうした報告を受け私の手元に届いた作品を前に呻吟、です。
 本戦候補の大半が一校1チームの中一校が2チーム、もう一校は3チームが残っていました。
 確かにそのレベルは高く、チーム間の優劣はつけ難い程に拮抗していました。
 それでも私は心を鬼にして“一校一チームの原則”を守る事にしました。
 この大会は、単に優劣を決めれば良いというものではありません。これからの日本を支えていくであろう世代に対する教育的という使命も担っているのです。
 私たちは、本戦出場によって過酷なスケジュールの中で作品を完成させた選手たちの達成感にみち、晴れ晴れとした表情を目の当たりにして来ました。試練を乗り越えた時に身につける自信こそが、これからの人生を歩む上での糧となるのです。今回も、一校でも多くの高校生に“自分の力に自信を持つ”という経験をして欲しいとの願いからの決断でした。
 個人戦は、個人戦参加82点と団体戦で本戦出場を逃した42点、計124点の中から10点を選出します。今回印象的だったのは、小野忠重が創案した陰刻法と、それに類した一版多色摺りの作品の数多さです。黒地に色版を摺り重ねるという方法で、基底素材である紙の質を問わない、色相の重なりによる重量感とマチエールが生かしやすい、などの利点があります。1次審査で選ばれた30点余り、その半数近くがこの技法に近い作品でした。色面の強さが他の技法を圧倒したということでしょう。
 私は出来るだけ幅広い表現に光りを与える様、配慮すべきと考えています。ひとくちに“版画”と言っても様々な技法、表現があり一括りにして比較すべきでも、又出来るものでもありません。特に水性木版画の多版多色摺りの作品は高い技術力を必要とします。その他の技法も含め技術的な完成度に関しては高校生レベルを、制作にはひたむきさを、そして何よりも今後の“可能性に期待”して選考する事にしました。その結果が今回の受賞作品です。
 やはり悩ましい時間の末選んだのが個人戦の受賞作品ですが、勝るとも劣らない作品が数多くあったことはいうまでもありません。

第21回全国高等学校版画選手権大会

本戦選抜校の作品 2021年

カッコ内は選抜回数

岩手県立杜陵高等学校(2)
2年 唐澤 歩未 2年 伊藤 桜 2年 伊藤 舞
千葉黎明高等学校(6)
2年 会田 星紗凜 1年 行田 夏 1年 金山 凜夏
埼玉県立熊谷女子高等学校(9)
1年 日野 遥菜 2年 福島 陽菜 2年 原田 実侑
埼玉県立熊谷西高等学校(8)
1年 阿部 美波 1年 河合 希歩 1年 須長 皓
神奈川県立相模原弥栄高等学校(初)
2年 齋藤 ゆい子 2年 佐々木 優理 2年 濱田 瑞希
新潟県立佐渡高等学校(8)
2年 兼平 楓 2年 髙野 瑶子 2年 本間 香乃
新潟県立佐渡中等教育学校(9)
5年 風間 一郎 5年 㗴口 晏士 4年 渡邊 心温
静岡県立伊東高等学校城ケ崎分校(15)
2年 倉沢 玲奈 2年 楠元 水希 2年 土屋 瑠華
福井県立高志高等学校(2)
1年 飯野 拓武 1年 米岡 千曜 1年 西 梨花
福井県立武生高等学校(2)
2年 武生 春海 2年 川崎 優芽 2年 宗近 祐里
岐阜県立郡上高等学校(初)
3年 武藤 小春 3年 松本 未来 2年 多田 ここ音
大阪府立港南造形高等学校(5)  
3年 朝井 颯志 3年 澤永 実季 3年 畑野 友希
大阪信愛学院高等学校(13)  
2年 常喜 玉睴 2年 飯田 琴心 1年 柳 沙耶
広島市立沼田高等学校(7)  
2年 垰 宏祐 2年 亀井 聡一郎 1年 秋廣 光紀

第21回全国高等学校版画選手権大会

個人部門入賞作品 2021年

新潟日報社賞

―野良仕事―
静岡県立伊東高等学校城ケ崎分校
宮下 旦

かつてあった日常的な情景、題材としての目新しさはないが、それを問題にしない程の力強さとリアリティーに溢れた作品である。
「人は自然の懐に抱かれ額に汗して大地を耕しその恵みを受けて生き続けて来た」。社会全体が経済効率優先に狂奔する現代、あらためて“人間本来の営みとは何か”を考えさせられる作品である。

NHK新潟放送局賞

―工場の棚―
岐阜県立池田高等学校
大久保 聡一郎

ごくありふれた町工場の一隅、棚に吊るされて出番をまつ工具達が適度に省略されたフォルムで描かれている。無雑作とも見える大胆な彫り跡が画面に力を与えているが、工具達にさり気なく用いられたキラ摺りを見ると“単なる無雑作”ではないことがわかる。具象的な表現であるが抽象絵画としての魅力も備えている様に思う。

BSN新潟放送賞

―動物園―
広島市立沼田高等学校
小笹 真凜

動物たちを前にして無邪気にはしゃぐ少女、素直に描かれた少女の表情が楽しい。多色多版の木版による色面の版分けもオーソドックスで好感するが、それ以上に動物や鳥たち、特にゾウとキリンの描写が心憎い。
子どもたちの歓声が聞こえて来る様な作品である。

NST賞

―無題―
青森県立弘前実業高等学校
岩﨑 凜花

モノトーンの木版画。版木と和紙そして墨と水。日本の風土が生み出したこれらの素材を活かしてこその伝統的な水性木版画の世界がここにある。墨版とグレー版、そして要所要所に残された紙の色が実に効果的で、機関車の描写の中に見られる黒の中の階調、ボカシ摺りなどを駆使した“摺り”に対する意識の高さが相乗して生まれた作品と思う。

TeNYテレビ新潟賞

―沖縄の宝―
沖縄県立開邦高等学校
仲田 七星

沖縄の宝、守礼門を中心に据えた多色摺り木版画による作品である。色彩の組み合わせ、フォルム、もう一つの沖縄の宝「紅型」を思わせる表現は意図してのものか、或いは沖縄人の本能か・・・。守礼門、紅型、透明で豊かな海、広々とした青空、全てが沖縄の宝、沖縄に生きる人ならではの作品と思う。

UX新潟テレビ21賞

―横浜の思い出―
立花学園高等学校(神奈川県)
田島 千草

一見、黒の色面の上に色版を重ねただけの様に見えるが、詳細に見ると主版となる墨版が港の描写に重要な役割を果たしていることがわかる。ヨコハマの夜景を高所から俯瞰した構図と描写、参考となる資料があったとしても画面構成、色彩の扱いに感覚の良さと豊かな表現力を見る。

サドテレビ賞

―ワタシの住み家―
広島市立沼田高等学校
川口 春

ドライポイントによる描線の力強さがこの作品最大の魅力である。「ワタシの住み家」、大気汚染などで地球を追われた人類が宇宙空間につくりあげた人工都市?或いは地上を追われて海底に構築した建造物?いずれにしても人類の未来をイメージして描いたものであろう。思わずこの建造物の中に暮らすワタシたちの姿を想像してしまうのは私だけだろうか?

ベストライフ賞

―動物が集う―
福井県立足羽高等学校
吉川 珠里愛

ドライポイントには、版をニードルで引っ掻くように描画しなくてはならない不自由さがあるが、その事が逆に画面に力を与えてくれることもある。女生徒が奏でる音色に引き寄せられて集う動物たち、それぞれの表現が楽しげで微笑ましい。作者のイメージ世界と素直な描写に乾杯!である。

昭和ゴム機工賞

―猫と和解せよ―
千葉黎明高等学校
田口 楓

この作品からは筆の痕跡を版を使って摺り取る、モノタイプに使われる方法を活かそうとの意図がうかがえる。猫と人の顔を中心に平面的に構成した画面の中で、色面のマチエールとして機能しているという意味でその試みは成功している。既成概念に囚われず自由に版と向き合って良し!

双文社賞

―旅―
静岡県立伊東高等学校城ケ崎分校
石川 日美子

かつて、小野忠重は黒の色面を下地にして、色を重ね摺りする陰刻法を創案し、油絵のような重量感を画面に与える事に成功した。この作品もその系譜に属するものであるが、旅する少女の表情、帽子の扱い、背景の光の描写などで見事に季節感までもが表現されている。ごく普通のありふれた情景を。ここまで魅力的な作品に昇華させた力量に感嘆する。

第21回全国高等学校版画選手権大会

予選結果/個人賞発表 2021年

団体部門の予選および個人部門について、審査の結果、下記のとおり決定いたしましたのでお知らせいたします。


団体部門:本戦出場校


学校名 都道府県 出場回数
岩手県立杜陵高等学校 岩手県 2
千葉黎明高等学校 千葉県 6
埼玉県立熊谷女子高等学校(日野・福島・原田組) 埼玉県 9
埼玉県立熊谷西高等学校(阿部・河合・須長組) 埼玉県 8
神奈川県立相模原弥栄高等学校 神奈川県
新潟県立佐渡高等学校 新潟県 8
新潟県立佐渡中等教育学校 新潟県 9
静岡県立伊東高等学校城ケ崎分校(倉沢・楠元・土屋組) 静岡県 15
福井県立高志高等学校 福井県 2
福井県立武生高等学校(武生・川﨑・宗近組) 福井県 2
岐阜県立郡上高等学校 岐阜県
大阪府立港南造形高等学校 大阪府 5
大阪信愛学院高等学校 大阪府 13
広島市立沼田高等学校(挊・亀井・秋廣組) 広島県 7

個人部門:受賞者

賞名 学校名 氏名 学年
新潟日報社賞 静岡県立伊東高等学校城ケ崎分校 宮下 旦 2
NHK新潟放送局賞 岐阜県立池田高等学校 大久保 聡一郎 1
BSN新潟放送賞 広島市立沼田高等学校 小笹 真凜 2
NST新潟総合テレビ賞 青森県立弘前実業高等学校 岩﨑 凜花 1
TeNYテレビ新潟賞 沖縄県立開邦高等学校 仲田 七星 1
UX新潟テレビ21賞 立花学園高等学校(神奈川県) 田島 千草 1
サドテレビ賞 広島市立沼田高等学校 川口 春 2
ベストライフ賞 福井県立足羽高等学校 吉川 珠里愛 1
昭和ゴム機工賞 千葉黎明高等学校 田口 楓 1
双文社賞 静岡県立伊東高等学校城ケ崎分校 石川 日美子 1

  • 審査員長講評・選評につきましては、後日、準備が整い次第、はんが甲子園ホームページに掲載いたします。
  • 本戦大会の日程につきましては、別途お知らせいたします。